プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)とは?

  • 2018-06-27
  • 167
  • 5313

プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)


様々なファンドが存在しており、「プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)」もその中の一つです。


「プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)」は、投資対象によってベンチャーキャピタルやバイアウトファンドが存在します。


各ファンドごとに株式の保有割合や経営への介入度などが異なる為、あらかじめ把握しておく必要があります。


どのようなファンドであるか知らない方も多いのではないでしょうか?


今回は、プライベート・エクイティ・ファンドについて解説します。


プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)とは


まず初めに、「プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)」に関する基本的な概要をお伝えします。


プライベート・エクイティ・ファンドとは、未公開株式(プライベートエクイティ)の運用を行うファンドであり、PEファンドとも呼ばれています。


未公開企業の株式を出資という形で取得し、資金提供や経営への関与により企業価値を上昇させ、十分に株価が上昇した段階で売却し、キャピタルゲインを獲得するまでがPEファンドの活動です。


年金融機関や事業会社といった機関投資家を始めとした投資家から資金を集め、その資金を基に未公開会社に資金を投入しています。


証券会社を通じて個人的に投資する手法と対比して、プライベート・エクイティ・ファンドを通じた投資は「オルタナティブ投資」と呼ばれます。


オルタナティブ投資を行うファンドには、他にヘッジファンドがあります。


PEファンドは最終的にはキャピタルゲイン獲得を目的としているので、プライベート・エクイティ・ファンドからの出資を引き受けた企業は、IPOもしくはM&Aによるイグジットを目指します。


プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)の種類


プライベート・エクイティ・ファンドは、出資する企業のステージに応じて4種類に大別されます。


各企業ステージごとに、プライベート・エクイティ・ファンドの業務内容や特徴が異なります。


⑴ベンチャーキャピタル

ベンチャーキャピタルとは、設立したばかりのベンチャー企業に対し投資するPEファンドです。


創業したばかりである為失敗するリスクが非常に高く、投資資金を回収できない可能性が非常に高いです。


非常にハイリスクである一方で、IPOした場合のリターンは数十倍〜数百倍に及び、とてもハイリターンです。


失敗するケースが圧倒的に多い為、複数企業の株式を少しずつ保有する分散投資の形式を取ります。


IPOを達成する困難性を考慮し、近年はM&Aによる資金回収を図るベンチャーキャピタルも増えています。


IPOと比べると回収できる資金は少ないものの、イグジットに漕ぎ着けられる可能性は高いです。


実務の現場では、プライベート・エクイティ・ファンドとベンチャーキャピタルは別のものと考えられる場合が多いです。


⑵バイアウトファンド

バイアウトファンドは、ある程度事業が軌道に乗っていて、かつ十分なキャッシュフローを生み出している未公開企業を投資対象とします。


ベンチャーキャピタルと比べると、ミドルリスク・ミドルリターンである点や、経営に積極的に関与する点が、バイアウトファンドの特徴です。


このプライベート・エクイティ・ファンドは株式の過半数を保有し、キャッシュフローの改善による企業価値向上を図ります。


バイアウトファンドが株式を取得する際は、LBOやMBO、MBIといったM&A手法が活用されます。


⑶事業再生ファンド

事業再生ファンドは、経営不振に陥っている未上場企業に投資するプライベート・エクイティ・ファンドです。


事業再生は容易ではないので投資には大きなリスクが伴います。


しかし、安く株式を買収し、企業価値向上による大きなキャピタルゲインを期待できます。


事業再生ファンドは、事業の方向転換による再生を目指す「ターンアラウンド」、もしくはリストラやダウンサイジングによる再生を目指す「ワークアウト」と呼ばれる手法を用います。


前者は財務状況は健全であるものの事業が不振であるケース、後者は事業が好調であるものの財務状況が悪いケースで用いられます。


必要に応じて再生対象企業の債権買取を伴う、債権の株式化(デットエクイティスワップ)が実施される場合もあります。


⑷ディストレスファンド

ディストレスファンドとは、経営破綻した企業の株式や債権を投資対象とするプライベート・エクイティ・ファンドです。


破綻した企業の債権や株式を転売したり、企業価値を高めてから高値で売却する手法を採ります。


非常に高リスクの投資である上に、ディストレスファンドの運営には専門的な知識が必要となります。


日本ではバブル崩壊後、ディストレスファンドの活動が活発になりました。


経営者にとっては忌み嫌う存在であった為、ハゲタカファンドと呼ばれていました。

連絡する

今すぐ送信する